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トルネードの項 [日記]

現地時間三月一日正午頃、ここから30分ぐらいの町にトルネード(日本でいう竜巻が発生し、8人の貴い犠牲がでてしまいました。謹んでご冥福をお祈りします。
そこで、今日は、トルネード対策。

[気象情報]
一般的に”サンダーストーム”、”シビアウエザー”という言葉を聞いたら、
0,停電に備えて、ラジオと電池を準備する。
1,すぐに、テレビをつける→チャンネルをWeather Channelにあわせる
2,前線(雨雲)が自分に対してどの位置か、確認する
3,トルネードは一般的に前線の東側(画面の上を北とすると、向かって右側)に発生しやすい(というのが定説)。
4,トルネードは、空の上から、すり鉢上の形をして三角形の頂点が徐々に地面に向かって降りようとする。降りた瞬間を”タッチダウン”したといいます。

情報の入手をまずしっかりすることです。テレビは、衛星放送(日本でいうスカパー)と、ケーブルチャンネル、地上波とありますが、衛星とケーブルがほとんど。
 衛星放送の場合、サンダーストームがくると、雨雲で、電波が遮られ、受信できなくなります。
そのときは、すかさずラジオ。ヒヤリングの力次第ですが、日頃からラジオを聞く癖をつけておいて、聞き取りやすい放送局を見つけておくといいでしょう。また、できることなら、自分の住んでいる周り(市、郡、町単位で)の地名、通りの名前、主な建物(市役所、スーパー、学校)を把握しておきましょう。万が一、トルネードが”タッチダウン”すると、”○○○学校付近から、毎時△△マイルのスピードで北東に向かって移動中”と放送します。このとき、自分の所在位置を把握しておくと非常に便利です。我が家では、畳一畳分の州の地図(州境の観光案内所で入手)と、畳半畳分の郡の地図(家を買ったときの不動産やからもらった)を持っています。
 ケーブルテレビの場合、雨雲のために放送がとぎれるということは、あまりありません。しかし、中継局の位置とその規模によっては、放送が中断するケースもあります。なぜならば、中継局でもパラボラアンテナで放送を受信しているチャンネルがあるからです。なので、万が一に備えてラジオが必要です。
停電の場合も想定して、やはりラジオ。

[万が一発生したら]
1,まず地下室へ、というのが全米的な常識のようですが、なぜか、私の住んでいるところでは、家に地下室がない!北のほう(ケンタッキー)や、西のほう(コロラド)から引っ越してきたアメリカ人が、物件を探して、地下室がないことに驚いていた、という話を耳にしました。なので、まず家の中でも狭い場所へ移動する、です。
それは、狭い場所で有れば、柱に囲まれて、比較的頑丈である、というのが理由。たとえば、トイレ、クローゼット、バスタブ。
バスタブの場合、中に入ってうつぶせになり、タオルか何かで頭をカバーする。これは実際にうちの社員(アメリカ人)が体験したホントの話。トルネードがきたので、バスタブに入ってうつぶせになり、トルネードが過ぎ去るのをひたすら待った。通り過ぎたかな?と思って見上げると、屋根がなかった!

2,車で走っているうちに遭遇したら、すかさず、高速道路などの高架橋の下にある、狭いスペースに身を潜める。車の中に残ってはだめ。車ごと、とばされてしまいます。とにかく過ぎ去ってしまうまでひたすら待つ、です。

こういった情報をラジオ、テレビで盛んに放送しますが、事前に知っておくのと、知らないのでは心構えが違うと思います。一度は確認しておくことをおすすめします。

ということで、備えあれば憂いなし、です。


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めぎ

すごい!これはとっても興味を持って熟読してしまいました。
アメリカ生活にはこういう苦労があるんですね。
台風やトルネード、そういうのが今まではほとんどないドイツでしたが、今年の2月頃、ハリケーンの小さいのがやってきて、ドイツ中の交通が麻痺しました。と言っても、子供でも何とか外を歩ける程度のだったのですけど、異常気象でだんだんハリケーンが多くなるという話もあります。
もしもトルネードみたいなのが起こったら、このお話、参考にいたします!
by めぎ (2007-06-25 23:45) 

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