散歩における出来事

管理人の週末におけるお約束は、わんことの散歩です。

近所の海岸を３０分～１時間かけて、散歩します。
朝、もしくは、夕方の時間帯が主です。

その時には、いろんな方をお見かけします。

サイクリング、サーフィン、パドリング、ジョギング、などなど、スポーツに興じる方
ウォーキングに興じる方
管理人と同様に、わんこと散歩の方
もちろん、海沿いなので、釣りに興じる方

時には、同好の士で、初対面の方とも会話ができたり．．．．

で、先週のことですが、恒例の週末散歩の際に、一人のおじさんに出会いました。

”おっ、ダックスだね、かわいいね”
”ちいさいね、カニンヘン、かな”
”うちにもいたよ、スムースが、黒かったけど”

え？おじさん、いたよって．．．．

”う～ん、津波で流されちゃってね～”
”家で留守番してたんだよね、その時さ”
”いまでも、後悔してるんだよ、留守番させちゃって．．．．”

うーん、生々しいなあ、とおもいつつ、なぜか、成り行きで、身の上話を聞いてしまいました。

どうも、このおじさん、県南に自宅兼作業場を構えていた自営業の方とのこと。
先の震災で、津波ですべてを持って行かれた（と　おじさん談）そうで、自宅兼作業場を再建しようとしたら、保険が下りず、借金をして再建したとのこと。
今は、息子さんと二人で、奮闘しているそうです。
　　”なかなか儲かんないね”
　　”息子も家族を抱えているから、給料あげてほしい、と言われたけどなあ～”
　　”家内にも先立たれてね。いまの楽しみは、週末にあっちこっちのラーメン食べ歩いてるんだ”
　　”どう？この辺、うまい店ある？”

てな感じで、うちの家内と二人で、うんうん、と聞いておりました。

一通り、しゃべり終えてから、
”じゃあ、ラーメンでも食ってくるか、どーも、どーも”
という感じで、去っていきました。

まあ、なんというか、同好の士、というよりも、人生の大先輩からその振り返りを伺った、というか、何かこう、”オレの話を聞いて！”、という感じに受け取れました。

月並みですけど、人生、様々だなあ、と感じつつ、
やっぱり、津波は余計な出来事だよなあ、と改めて思った次第です。